2020年9月10日木曜日

将棋ウォーズ(相振り飛車:三間飛車+矢倉 vs 向かい飛車+金無双)

 将棋ウォーズの振り返りをしていきます。先手三間飛車 vs 後手向かい飛車の相振り飛車となりました。私が後手番です。先手は矢倉(片矢倉)、私は金無双を選択しました。


 先手に本矢倉に組み替えられると囲いの差が出てくると思い、金無双を完成させる前に△4五歩から積極的に仕掛けて一歩を手持ちにしました。その後またしばらく駒組みが続き、相手も飛車先の歩を切ってきました。飛車先の歩を交換したあと、2段目か4段目に引くと思ったら一つだけ引かれました。この一歩だけ引く手はいつも読みから抜けてしまいます。次に▲4五歩とされると駒損が確定してしまうため、後手が忙しくなりました。



 私は△1五歩と仕掛けていきました。本譜は先手同歩としましたが、手抜いて▲4五歩も考えられたと思います。その場合は△2六歩から角銀交換に持ち込もうと思っていました(参考図1)。角銀交換のあと飛車を引いた局面では、後手は駒損で攻めも続きそうにないので先手よしだと思っていました。しかし将棋ソフトによる検討だと後手が少し良いようです。1筋からの端攻めが残っているので後手の攻めはつながるということでしょうか。正直わかりません。有識者の方、ご教授ください。
 △1五歩から2筋の歩も突き捨てたあと、△2五歩と「合わせの歩」をうちました。先手同歩なら同飛車から飛車をさばく狙いです参考図2。この局面は銀取りの先手になっていて、△6九飛車などの厳しい攻めもあるため優勢だと思っていました。仮に▲2八銀と引かれたあと攻めがもたついても、角の効きによって歩で2五の桂馬を取りにいけないことも大きなポイントです。
 実戦では先手は同歩ではなく▲4五歩と角にはたらきかけてきました。ここで△2六角から角銀交換を行いました。駒損ですが、2筋に大きな拠点ができました。先手は△2七歩成は許せないので、▲2八歩と受けてきました。この局面、2筋の拠点が大きく駒損ながら後手よしと感じていました。しかしぐずぐずしていると駒損が響いて流れは先手にいってしまいます。なんとか攻めを継続しなければなりませんが、その手段がわかりませんでした。最初に△2七銀と叩きこむ手を考えました。しかし、▲4九玉と逃げられると飛車先が重く、攻めが遅い気がしてやめました(将棋ソフトの検討によると、これでもよかったようです。先手からの早い攻めがないため、重く遅い攻めでもOKということでしょうか。)。

 本譜は△2五飛車と浮き、△4五銀から飛車と銀のさばきを狙いましたが、これは悪手でした。▲6五歩がぴったりで、さばきを防ぎつつ3三の桂馬取りになっていてこれで困ってしまいました。本譜はここから形勢が先手に傾いていきました。
 ▲2八歩と受けられた場面では△1八歩がありました参考図3。これが1筋の歩の突き捨てをいかした好手で、同香に対してそこで△2七銀とすれば▲4九玉のときに△1八銀成があります。△1八歩に対して▲6五歩が気になりますが、△1九歩成▲3三角成にじっと△1二飛車としておけば後手優勢のようです。後手には△2九とや△3一香などの楽しみがあります。攻めを継続する歩の叩き、とても勉強になりました。今後は使えるようにしたいです。


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