将棋の振り返りをしていきます。今回は対飯島流引き角戦法です。飯島流引き角戦法は飯島栄治七段(段位は2020年9月現在)が編み出した戦法で、飯島七段はこの戦法で升田幸三賞を受賞されています。私は大学生になって将棋熱が再燃し現在に至っていますが、私の将棋熱に火をつけた友人のエース戦法がこの飯島流引き角戦法でした。角道を開けてくれないので私の得意な△3三角型角交換四間飛車が使えないため、最も苦手意識のある戦法かもしれません。それでは棋譜を振り返っていきましょう。私が先手番です。
得意の角交換四間飛車に持ち込もうと角道を開けたまま駒組みを進めました。なかなか相手が角道開けてこないなと思っていたら△5三角でようやく飯島流引き角戦法だと気づきました。久しくやられていなかったので気づくのが遅れてしまいました。とりあえず向かい飛車に振り直して25手目で▲5五歩と仕掛けていきました。相手の右銀が前にくる前に一歩持っておこうという魂胆です。
2020年9月16日水曜日
将棋の振り返り(向かい飛車 vs 飯島流引き角戦法)
2020年9月15日火曜日
【AtCoder解説】動的計画法を使わずにABC178のD - Redistributionを解いてみる
久しぶりにAtCoderに参加しました。D問題の公式解説が動的計画法を使っていて難しかったので、自分なりの解法をメモしておきたいと思います。用いるのは高校で習う数学Aの知識です。まずは問題文のおさらいです。
問題文:整数 S が与えられます。 すべての項が 3 以上の整数で、その総和が S であるような数列がいくつあるか求めてください。ただし、答えは非常に大きくなる可能性があるので、 109+7 で割った余りを出力してください。
制約 :1 ≤ S ≤ 2000, 入力はすべて整数
例として、 S = 11 のときを考えてみましょう。まず数列の最大の項数を考えます。すべての項が3以上という条件から11 ÷ 3 = 3 ・・・ 2 で最大の項数は3であることがわかります。それでは項数が3のとき、S = 11となる数列はいくつ存在するでしょうか。ここでは、玉と箱を用いて考えます。今回はS = 11かつ項数3なので玉を11個、箱を3つ用意しました。箱の中に入っている玉の数が数列の各項に対応します。まず箱には少なくとも3つの玉が入っている必要があるので、あらかじめ3つずつ玉を入れておきます。すると、残った2つの玉を3つの箱に振り分ける方法は何通りあるか、という問題に帰着します。たとえば前2つの箱に1個ずつ入れると、これは数列{4, 4, 3}に対応しています。数列{4, 4, 3}は確かにS = 11かつ項数3の数列ですね。
- 入力Sに対して最大の箱の数を求める。
- 最大の箱の数をXとする。箱の数が1からXのときそれぞれに対して以下の計算を行う。
・あらかじめ箱に入れておく玉を入力Sからひく。
・残りの玉の箱への入れ方が何通りあるか求める。 - 箱の数が1のときからXのときまでの残りの玉の箱への入れ方を合計する。答えを109+7 で割る。
from math import factorial S = int(input()) ans = 0 for i in range(S // 3): box = i + 1 # 箱の数 ball = S - 3 * box # あらかじめ箱に3こずつ入れたあとの残りの玉の数 # 箱への入れ方が何通りあるか計算。 # 仕切りの数は box - 1 であることに注意 ans_ = factorial(ball + box - 1) // (factorial(ball) * factorial(box - 1)) ans += ans_ print(ans % (10 ** 9 + 7))
久しぶりのAtCoder、とても楽しかったです。次も頑張りたいなと思います。
2020年9月14日月曜日
名和長年公の戦没遺跡
京都市内を当てもなくぶらぶらしていると、なにやら大きいモニュメントが。近づいてみると、名和長年公の戦没遺跡でした。名和長年は南北朝時代の武将です。「名和長年」という名前を久しぶりに見ました。そしてたちまち小学校時代にタイムスリップして懐かしい気持ちになりました。
私は小学生のとき歴史に強い興味を持ちました。荒俣宏さんの「21世紀こども人物館」を隅から隅まで読みました。今でもこの本は家にあるのですが、手垢で真っ黒です。歴史のなかでも男の子らしく(?)戦いのある時代が好きでした。一番好きなのが戦国時代で、その次に好きだったのが名和長年が活躍した鎌倉時代末期から室町幕府成立までの時代でした。この時代に興味を持ったきっかけが「太平記」です。ただし「太平記」といっても、小学生でもわかるように平易な文章に書き直したものだったと思います。名和長年は隠岐から脱出した後醍醐天皇と合流し、鎌倉幕府を滅ぼす原動力となりました。その後、後醍醐天皇の政治(建武の新政)では役人を務め、足利尊氏が後醍醐天皇のもとを離れると楠木正成や新田義貞と協力して尊氏と戦いますが、1336年にこの地で討ち死にしたようです。
「平家物語」では平氏は政権奪取後おごりたかぶっていた存在として描かれているので、源氏にやられてもしょうがないかなと思っていました。しかし、「太平記」において後醍醐天皇とその周りの公家はともかく、名和長年ら政権側の武将たちは隆盛を誇るような記述はなく役人として忠実に働いていたイメージです(小学生の頃の記憶なので間違っているかもしれません)。尊氏の勢力が徐々に強大になっていくのを感じて南朝方の武将を応援しながら「太平記」を読んでいましたが、私の応援むなしく名和長年や新田義貞、楠木正成は敗戦し死んでいくことになります。それらの場面では子供ながら非常にもの悲しい気持ちになったことを記念碑を見てしみじみと思い出しました。
「太平記」、もう一度読んでみようかな。
2020年9月13日日曜日
将棋の振り返り(嬉野流 vs 向かい飛車△3二金型)
将棋の振り返りをしていきたいと思います。今回は対嬉野流です。嬉野流は奇襲戦法の一種という認識でしたが、アマチュア間ではすっかり市民権を得ましたね。プロ棋士の採用はほとんどありませんが、最近牧野光則五段が王将戦予選、対西川六段戦で使っています。
私は嬉野流に対しては△3二金型(今回は先手なので▲7八金)の向かい飛車で対抗するようにしています。△3二金型の向かい飛車にしておけば少なくとも作戦負けをすることはないというイメージです。では振り返りをしていきましょう。
ほとんど定跡通りの進行から▲6五歩と突いて銀を退却させたあと(図1)、手が広く迷いました。本譜は「位を取ったら位の確保」で▲6六銀を選択しました(図2)。ほかにも▲5七角や▲4六歩、銀冠を目指す▲2六歩などが候補にありました。どの手を選択しても一局だったようです。
図2から飛車を5筋に振り直し揺さぶりをかけていきました。後手が△5二飛車としてきたのを見て元気よく▲8五桂と跳ね出しました(図3)。銀当たりになっているうえに一歩得をして先手十分です。ただし、そのあとの△7五歩を手拍子で同歩と取ってしまったのが失敗でした。8筋に追いやった銀をさばかせてしまい、こちらの桂馬が遊んでしまっています。また後手が同角としたとき次に△4八銀があるのが痛かったです(図4)。△7五歩に対して▲6七金と金を進出させておいて▲7九飛としておけば先手が優勢だったようです(参考図1)。
2020年9月12日土曜日
双ヶ丘から仁和寺を眺める
先日仁和寺に行ってきました。仁和寺は去年の秋に将棋の竜王戦が行われてからずっと行きたいと思っていた場所でした。御殿に入ると竜王戦で使われた将棋盤や対局者の揮毫した扇子などの展示がありました。一将棋ファンとしてとても嬉しくなりました。残念ながらポスターが反射して上手に撮れていませんが・・・。
2020年9月11日金曜日
将棋の振り返り(角交換四間飛車△3三角型 vs エルモ囲い)
古森先生の「角交換四間飛車の新常識 最強△3三角型」を読んでから、△3三角型の角交換四間飛車が私のエース戦法となりました。今回は△3三角型の角交換四間飛車に対して居飛車が角を交換せずエルモ囲いに組んだ将棋の振り返りをします。△3三角型の角交換四間飛車(図1)に対して先手が▲4六歩からエルモ囲い+4八金2八飛車の形を作ってきました。私は飛車を2筋に振り直し、△3二金型向かい飛車にしました(図2)。図2の局面から△4二角、△3三桂馬、△2一飛車とできれば向かい飛車の理想型だと思いますが△4二角に対して▲4五歩とされる変化が怖かったためあきらめました(将棋ソフトによる検討だと▲4五歩△同歩▲8八角成△同金で互角のようです。しかし金がそっぽに行くので人間的にはやりにくいですよね。角を持っても先手陣には角を打つ隙がないのもつらいです)。
本譜は図2から△2四歩と仕掛けていきましたが、これは無理筋だったようです。▲同歩△同角▲4五歩に△3三角(図3)から飛車交換をして▲4四歩にじっと△5二銀と引きました。この局面は4筋に拠点を作られたものの手順に王様を固めることができ、△2八飛車からの攻めもあるため互角かなと思っていました。しかし実際は▲2三歩で先手優勢だったようです(参考図1)。▲2三歩に対して△3一角は▲4三歩成から▲1一角成があります。△同金には▲4二飛車が厳しいです。
2020年9月10日木曜日
将棋ウォーズ(相振り飛車:三間飛車+矢倉 vs 向かい飛車+金無双)
将棋ウォーズの振り返りをしていきます。先手三間飛車 vs 後手向かい飛車の相振り飛車となりました。私が後手番です。先手は矢倉(片矢倉)、私は金無双を選択しました。
丹沢山を登る
先日神奈川県にある丹沢山に登りました.丹沢山地は東京からのアクセスがよいのが魅力的ですね.今回はオーソドックスに大倉から塔ノ岳を経由するルートを選びました.大倉までは 小田急電鉄小田原線の 渋沢駅からバスで15分程度です.小田急電鉄に乗っていると動きやすい服装で大きめのリュック...
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日経平均がとても上がってきていますね.つい先日26,000円を突破しました.これはバブル後の1991年以来だそうです.株価が上昇したことで予算の少ない人には買いにくくなってきました.しかし,まだまだ安く買いやすい株もあります. そのひとつが 事務用品・各種設備を扱う イトー...
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